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奇跡の「温泉力」より

第三章森と健康食とラジウム温泉の旅(周辺施設)

開湯千二百年・新潟県最古の五頭温泉郷をいく

 村杉温泉は、新潟県阿賀野市と阿賀町にまたがる、五頭連峰の麓の県立自然公園にある。延應元年(一二三九年)に記された「五頭山旧記」によれば、大同四年(八〇九年)、空海(弘法大師)三十六歳の時に五頭山の五つの峰に五社大権現として仏像を安置し、五頭の本尊とした。そして、麓の地を錫杖で突き、湧き出した温泉が五頭温泉郷の始まりとされている。五頭連峰は、松平山(九五三メートル)、五頭山(九一二メートル)、菱ケ岳(九七三メートル)、宝珠山(五五九メートル)と続き、阿賀野川に切れ落ちる。その山懐に抱かれるようにたたずむ、森の中の温泉街。出湯、今板、そしてこの本の主人公である村杉温泉が国道二九〇号線沿いに並んでいる。

村杉温泉以外のふたつの温泉地を紹介しておこう。出湯温泉は、先に触れた空海伝説が残る、県内最古の温泉。そのお湯は、今も華報寺境内にある共同浴場の源泉として湧出。鎌倉時代以降、華報寺の前に温泉旅館が増え、大正時代には保養地として脚光を浴びた。竹久夢二ら、文人や作家が逗留したことでも知られる。今板温泉は出湯と村杉の間にある一軒宿。空海が五頭山を開いた時に、この地に自噴していた温泉を発見。現在も残る薬師如来を刻んで、薬師堂に安置した。杉に囲まれた細い道を山に向かって分け入ると、宿とともにこの薬師堂が見えてくる。三つの温泉を抱く「五頭新潟県民の森」は、「全国森林浴の森百選」にも選ばれている。

五頭山

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初心者や家族連れの登山者で賑わう、 開山一二〇〇年を誇る霊山

大同四年(八〇九年)に弘法大師によって開山され、以来長きにわたって人々の信仰を集めてきた五頭山。五つの峰を持つことから「五頭」とよばれ、それぞれの峰には開山当時から伝わる観世音菩薩や薬師如来などの石仏がまつられている。気軽に登山が楽しめる山としても知られ、小中学生から高齢者まで、年間一〇万人もの登山者で賑わう。山頂からは蒲原平野を、晴れた日には遠く日本海や佐渡までも眺めることができる。

五頭薬用植物園

五頭山麓に自生する多くの薬草を、 森林浴気分で歩いて学べる施設

緑豊かな五頭山麓周辺には、数多くの薬草が自生している。その薬草に関する知識と、薬草を利用した健康づくりについて学べる施設が、この五頭薬用植物園だ。自然のままに保たれた園内には木道が整備され、約二〇〇種もの薬用植物が見られる。また施設のところどころには薬草についてのクイズもあり、楽しみながら知識を深めることができる。薬用植物園の園開きは六月。おだやかな木漏れ日の中、森林浴気分で歩いてみよう。

■問合せ先 阿賀野市役所商工観光課 ☎〇二五〇-六二-二五一〇(代表)阿賀野市役所笹神支所 ☎〇二五〇-六二-四一四二

やまびこ通り

林道に沿って歌碑や句碑がずらり、心を解き放って歩きたい歌の道

出湯口から村杉口までの約五kmに、二五〇余りの歌碑や句碑が並ぶ林道「やまびこ通り」。阿賀野市は俳人の佐藤念腹や石塚友二など、数多くの文人、俳人を輩出してきた土地。この「やまびこ通り」は県内外の俳人、歌人に発表の場を持ってもらおうと、松尾芭蕉の「奥の細道」をヒントに作られた。道中には相馬御風や横山蒼鳳の作品をはじめ、詩情あふれる碑が立ち並ぶ。蒲原平野が眼下に広がり、健康ウォークなどイベントも開催される。

■問合せ先 阿賀野市役所商工観光課 ☎〇二五〇-六二-二五一〇(代表)阿賀野市役所笹神支所 ☎〇二五〇-六二-四一四二

キャンプ場・バーベキュー

五頭山麓いこいの森

大荒川の渓流沿いに広がる、赤松やブナなどに囲まれた約五〇haの森。遊歩道が整備され、キャンプ場、炊事場、バンガロー、テニスコートなどがある。水遊びができるよう川辺も整備され、キャンプやバーベキューなど、手軽に自然とふれ合える。

どんぐりの森

五頭山三の峰登山口にある、どんぐりの木に囲まれたキャンプ場。水道・トイレが完備されており、昼食を楽しむ程度のデイキャンプにはうってつけのスポット。近くには「不動の滝」もある。

奥村杉キャンプ場

村杉温泉から少し山へ入った安野川左岸、杉木立に囲まれたキャンプ場。炊事場やトイレなどが整備されている。護岸が広く、車で直接乗り入れることができる。川岸で水遊びもできるほか、川の中ではサワガニやカジカなどに出会うことも。

出典:開湯700年へ 越後村杉ラジウム温泉 奇跡の「温泉力」より

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